① ピースコーヒーの故郷レテフォホがコーヒー生産に理想的な環境であること

 

1.標高の高さは品質と美味しさの約束
ピースコーヒーの故郷は東ティモールの最高峰「ラメラウ山」を望む尾根に広がるレテフォホ。このレテフォホは、東ティモール現地の言葉、テトゥン語で

 “LETE”=上 

 “FOHO”=山

 という意味があります。


東ティモールはコーヒーベルトのほぼ中央に位置する熱帯ですが、レテフォホの高いところは標高2000mを超える寒冷高地であるため、昼と夜との寒暖差が非常に大きく、昼間太陽に温められて膨らんだ果実が夜の寒さで収縮します。

 

この収縮を成長期に繰り返すことでしっかりと固く甘いコーヒーチェリーへと成長することから、世界的にも標高の高い産地で採れたコーヒーは高品質とされており、レテフォホはその資格を充分に備えた産地といえます。

 

[眼下に雲海を見下ろすレテフォホの朝の風景] 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

2.雨季にはたっぷりの雨、乾季には太陽の光

 東ティモールは熱帯モンスーン気候帯に属し、雨季(11月頃から3月)と乾季(4月頃から0月)の二季に分かれています。



コーヒーがおいしくなるには、コーヒーの成長段階にあたる雨季にしっかりと雨が降ること、乾季には晴れが続き、カラッとした天気が続くことがよいとされており、年間2,500₋3,000㎜の雨が降り、乾季は湿度も低くなるレテフォホは、この2つを兼ねそろえています。 

[レテフォホの年間平均雨量:出典CLIMATE-DATA.COM]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.年間の平均気温

 灼熱の首都ディリに比べ、山の上に位置するレテフォホの年間の平均気温は20℃前後ととても過ごしやすく、コーヒーにとっても最適な気温です。コーヒーはあまり寒いと枯れてしまうため、冬でも昼間は暖かくなることが重要です。

 [レテフォホの年間平均気温:出典CLIMATE-DATA.COM]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.適度な日光とシェードツリー

 コーヒー栽培には必要不可欠な日光ですが、レテフォホのコーヒーは直射日光が苦手な品種であるため、シェードツリーという日陰を作る植物を一緒に植えて育てます。

 

レテフォホの風景を象徴するような、風に揺れる大きなネムの木が作る優しい日陰に守られ、ピースコーヒーはゆっくり伸び伸びと成長します。

 

[レテフォホを代表するシェードツリーのある風景]