【第二回「現場から考える生産者支援」】

どうも、吉田です。
 
東ティモールへ来てから約二週間が経過しました。今はディリから約3時間かかるエルメラ県、レテフォホの事務所にいます。こちらでは現在コーヒーの品質を損なわない為の一手間を加える作業を行なっています。ビニールハウス内での乾燥、1時間おきの撹拌、水分値checkを行うこの作業は最大で40℃を超える気温の中で行われる、とても労力のかかるもので毎回ヘトヘトになりますが、コーヒーの品質維持につながる大切なプロセスである為頑張っております。

​前回の投稿で「今回は私の考えについて少しお話ししたいと思います。」と述べたので、それを実行しようと思います。
私は高校生時代の頃、東ティモールがより豊かになる為にはただ物を送るだけなどの支援ではなく彼等と共に協力しコーヒーの品質向上につなげなくてはならないと考えていました。その為、学校で行なった渡航報告会などでは私たち消費者の立ち位置や、技術や知識を共有し品質向上を目指す「共同生産者」の必要性を訴えてきました。今もこの意見の根幹は変わってはいません。ですがこうして実際に作業を共にしてみると私が叶えたいと思う理想の実現には辛抱強い牛歩のような努力が必要だということを実感します。やはり外から見るよりも中の方が見える景色は変わる為、今回のこの渡航はとても意義深いものです。
 
 
 
​今はディリにいた時とは異なり近くにレストランもスーパーマーケットもありません。なので、毎日自炊をして生活用品が足りなくなれば少し遠くのお店まで買い出しに行く必要があります。また、現在にいたっては停電してしまった為、一人暗闇の中でこの原稿を書いています。不便に思うことも多々ありますが、一方で都会にはない美しい景色や、出来事も多く存在しています。早朝に入れて飲むコーヒーも格別に美味しいです。

このレテフォホという地は私の普段の暮らしを豊かにしてくれる、そんな場所です。
本来は一週間だけの滞在予定でしたが、私の希望でもう少し長く残ることができる運びとなりました。まだまだここでの生活を楽しめそうです

 

 【吉田通信目次】

第一回「戻ってきた、東ティモール」

第二回「現場から考える生産者支援」

第三回「生産者と消費者の距離」

第四回「心の豊かさ」

第五回「東ティモールで得たもの」

 


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