東ティモール・インターン日記(第7週・最終回)
見知らぬ人が、大切な人になった1か月半
ついに最終週を迎えました。
誕生日から始まった最終週
月曜日は22歳の誕生日。オフィスのスタッフの皆さんにお祝いしていただくところから、最終週が始まりました。
オフィスのスタッフの皆さんが、22歳の誕生日をお祝いしてくれました
東ティモールに来て1か月半。長いようで短かったこの期間。そんな限られた時間の中で出会った方々に誕生日を祝っていただけたことが、本当に嬉しかったです。
レテフォホでの最後の仕事
その後はレテフォホへ向かい、いつも通りコーヒーの買い付けや、先週に引き続きコーヒーの木のカットバック作業を行いました。
この作業は、思っていた以上に体力を使う大変な仕事です。木を切り続けるローカルスタッフの皆さんを見ていると、その体力と仕事への向き合い方に驚かされると同時に、尊敬の念が湧いてきます。
農家さんと一緒に、コーヒーの木のカットバック作業
自分も休憩を挟みながら作業を続ける中で、一見シンプルに見えるけれど、コーヒーの生産を支える大切な仕事に参加させてもらえていることへのありがたさを感じました。
レテフォホのスタッフの皆さんと一緒に働く中で、一人ひとりがどれほど真剣に仕事に向き合っているのかを、改めて実感しました。
コーヒー豆の乾燥場で、レテフォホのスタッフの皆さんと
皆さんの仕事ぶりを間近で見る機会が増えるほど、ピースウィンズの活動が日本人スタッフだけで成り立つものではなく、現地の人々の存在や協力によって支えられていることに気づかされます。そして、この活動が現地の人々にとっても大切な存在になっているのだと感じました。
最後に皆さんと一緒に写真を撮れたことも、とてもいい思い出です。学生で、何も分からないままやって来た日本人の自分に対しても、いつも優しく、そして真剣に接してくださった皆さん。その温かさを存分に感じることができたレテフォホでの時間でした。
レテフォホ事務所の前で、スタッフの皆さんと最後の一枚
ディリでの最後の時間
ディリに戻ってからは、最終日にカフェで少し仕事をしました。そのあと、スタッフの皆さんが最後のお別れ会を開いてくださいました。
カフェスタッフがパーティー用の巻き寿司を作ってくれました
スタッフの皆さんが開いてくれた、最後のお別れ会
レテフォホとディリを比べると、ディリで過ごした時間の方が短かったですが、それでも一人ひとりと素晴らしい思い出を作ることができました。レテフォホと同じように、現地の方々やスタッフの皆さんの優しさと温かさに触れ、多くのことを学ばせていただいた時間でした。
1か月半を振り返って
この1か月半を振り返ると、自分の将来に対する思いや、人との接し方について、本当にたくさんのことを学んだと感じます。
周りの友人たちが就職活動を終え、残りの大学生活を楽しもうとしている中で、自分は日本社会の型にうまくはまることができていないように感じる時期がありました。
しかし、東ティモールにおけるピースウィンズの活動や、現地で活躍されるスタッフの方々とお話しする中で、決められた型にとらわれず、さまざまな立場や国籍、常識の中にある、ぼんやりとした境界線を越えていくことで、新しい何かを発見できるのだと感じました。
変化が激しく、周囲の流れに影響されやすい社会の中で、自分が本当に何をしたいのかが少しずつぼんやりしていく。そんな中で、東ティモールでの生活は、立ち止まって自分自身と向き合い、ゆっくりと考える時間をもう一度与えてくれました。
煙の向こうで笑うお母さんと、中華鍋で焙煎したコーヒーの香りも懐かしい思い出です
見知らぬ人が、いつしか大切な人になり、知らなかった場所が、帰りたいと思える場所になりました。また、聞き慣れなかった言葉が、いつの間にか自分の言葉のように感じられるようになり、かつては自分とは関係のないものだと思っていたことが、少しずつ自分自身のこととして感じられるようになりました。自分たちがつくり出した境界線を手放したとき、数え切れないつながりに気づくことができます。そして、そのつながりから生まれるものがあるということ。この1か月半で、そんなことを教えてもらった気がします。
いつか、東ティモールのために自分にも何かできるようになった時、もう一度この場所に戻ってきたいと思います。
また一つ、大好きな国が増えたことを嬉しく思います。
本当にありがとうございました。
下村通信は今回で完結です。1か月半のご愛読、ありがとうございました!
インターンたちが働く産地レテフォホのコーヒーは、当ショップでお買い求めいただけます。お買い物は、コーヒー生産者の支援や保護犬・保護猫活動の応援につながります。
