【第四回「恋しい日々、恋しい出会い」】

初めての海外、東ティモールを訪れてひと月が経過しました。1年前の自分が全く想像していなかったような、濃密で充実した夏を過ごせています。

今週はたくさんの日本人と出会うことができました。まず、6日に大学生の吉田さんが東ティモールにインターン生として新たに到着しました。彼とはこれから一緒に生活をします。コーヒー好きという共通点がありながらも(東京の大学生)という別世界で生活をしている人の話を聞けることがとても楽しいです。



他にも青山学院高等部から、スタディツアーという取り組みで生徒と引率の先生方が東ティモールに来られていました。旅程の中で一度、夕食をご一緒させてもらいました。久しぶりの同学年の日本人との会話で気持ちがほぐれていくのを感じました。東ティモールというあまり日本の高校生が訪れない地で、東京で頑張る高校生と親睦を深め、帰国後に高校にお邪魔する約束までさせてもらえたこの経験が、本当に不思議で特別だなとしみじみ感じています。


また引率で来られていた先生に、生活での気づきの得方や進路の道しるべ等色んなことを教わりました。本当にありがたい出会いでした。


大学生の吉田さんや高校生の彼女らと話す中で、本州と北海道には情報にも人の繋がりにも大きな壁があると痛感しました。北海道のムーブメントは本州と少し異なっていて、本州内では距離が離れていても繋がりが生まれるのに対し、北海道は道内で繋がりが完結してしまいがちだと感じました。アンテナを高く張ることの重要性を強く意識する機会でした。

11日は東ティモールで活動をする日本人が海辺に集まりバーベキューを行っておりそれに参加してきました。そこには20代の方から年配の方まで、JICAの青年海外協力隊の方や大使館で働かれている方、NPOに勤められている方など、多様な方が数十人規模でいました。一人ひとりが(数多の経験があって今がある) という趣を持っていて、その姿や発される言葉の重厚さに終始圧倒されていました。また、主催者が官邸料理人の方で、振る舞われる料理が全て頰が落ちるくらい美味でした。特にカツとカレーは、今まで17年の人生の中でも群を抜いて1番美味しかったです。色んな学びや気づきがあり、一生の思い出というくらいに、濃密で素敵な日でした。

今週は水出しアイスコーヒーを、ティモールのコーヒーで作るときに、どのくらいの焙煎度で、どのくらいの分量を、どのくらいの時間つけると美味しく作れるのか試行錯誤していました。だんだん美味しい作り方が見えてくるのが楽しいです。もう少し調べてみて、いい情報を得られたらなと思います。

また先週の休日は海へ出かけました。東ティモールの海の綺麗なこと!!!



砂浜近くはエメラルド色に、ずっと遠くの方は群青色に澄んで輝いておりその美しさはいつまでも見ていられるものでした。さらに、北海道の海や東京の海は、人が多くて行ってからうんざりしてしまうこともしばしありますがティモールは現地の子どもたちと旅行で来られてるらしい人が合わせても10人前後いるくらいで、思う存分海を満喫できました。マイクロバスを利用すれば家から海まで、日本円で往復100円くらいでいけてしまいます。惚れてしまうくらい綺麗でした。





今週はまたレテフォホへ来ています。コーヒー豆の中の水分の量を調節するために乾燥を行う過程のお手伝いをさせてもらっています。肉体労働が多く、終わった後にはクタクタになってしまいます。これからまた色いろな経験ができそうで、今からわくわくしています。高2の夏、本当に最高です。

 【颯人通信目次】

第一回「コーヒー好き高校生、初海外でティモールへ!」

第二回「初めてへのワクワク、美しい伝統文化」

第三回「楽しい生活とおいしいコーヒー」

第四回「恋しい日々、恋しい出会い」

第五回「溢れるほどの星空と、異文化交流」

第六回「コーヒーの魅力と、未来への期待」

第七回「ティモールという異文化の社会を訪ねて」

第八回「終わりが近づく!気づきや確信」

第九回「2019最後の東ティモールより」

第十回「帰国、それから」


トップに戻る