【第二回「初めてへのワクワク、美しい伝統文化」】

東ティモールに来てから、2週間が経過しました。すごい速さで過ぎ去ったような気持ちとまだ2週間なのかという気持ちをどちらも感じます。毎日いろんなことがあって、慣れない日々ではありますがたくさんの気づきがあり、充実した日々を過ごせています

先週は5日ほど、コーヒーの栽培されている地、レテフォホへ赴いていました。初めて行くコーヒー農園。今まで本や人からの伝聞でのみ知っていたものが目の前で行われていることにとても感動してしまいました。農園はコーヒーチェリーから発される、甘酸っぱい香りでいっぱいでした。



実際のものを見てみると、本などで見知った気になっていた情報と”少し違う”という箇所がたくさんありました。やはり自分の眼で見て肌で感じないと分からないものがあるよなぁと実感しました。また、一次加工も見せて頂きました。チェリーの皮を剥いでパーチメント(内果皮)だけの状態にするところや、発酵させてぬめりを取った後乾燥させるところは、大まかな流れを知っていたものの、(こんな様子なのか!)という驚きばかりでとてもワクワクしました。

また、生産者の方むけのワークショップのため、インドネシアからコーヒーの専門家の方がいらしていました。その方と一緒に移動させていただくことが多かったのですが、その方自身もコーヒー農園を営まれており、僕の質問に対しても現場の最新かつ明快な教えをたくさんいただきました。ためになる情報を、イラストと言葉で色んな農園の人たちにわかりやすく教え、その土地ごとに沿った改善の提案をするワークショップでの姿は本当に素敵でした。他にも写真の上手な撮り方やゲストハウスの過ごし方などコーヒー以外にも色んなことを教えてくださったり、朝食にナシゴレンをふるまってくださったりと、本当にたくさんのことをしていただきました。感謝でいっぱいです。



東ティモールでは色んなものを食べるのですが、伝統的なアイマナスという激辛の漬物がどこにでもあり、どれだけ少なめに食べても舌がヒリヒリします。しかし病みつきになってしまう美味しさがあってついつい食べてしまい毎日ヒーヒー言っています。また、豆腐や焼きそばなど、日本と似ている文化も見つけることができました。特に豆腐は、作っている現場を見学させていただいたのですが、綿のような布で濾していたり、炭を焚いて加熱を行なっていたり伝統的な趣をとても感じられ素敵でした。



レテフォホは、見えているものがずっと綺麗でした。雄大な山々、剥き出しの大地と青々しく茂った森林のコントラスト、コーヒーチェリーの赤色、現地の子どもたちの笑顔、満天の星空、、、何度も心奪われるような風景と出会えました。本当に、東ティモールに来て良かったとしみじみと感じました。

 【颯人通信目次】

第一回「コーヒー好き高校生、初海外でティモールへ!」

第二回「初めてへのワクワク、美しい伝統文化」

第三回「楽しい生活とおいしいコーヒー」

第四回「恋しい日々、恋しい出会い」

第五回「溢れるほどの星空と、異文化交流」

第六回「コーヒーの魅力と、未来への期待」

第七回「ティモールという異文化の社会を訪ねて」

第八回「終わりが近づく!気づきや確信」

第九回「2019最後の東ティモールより」

第十回「帰国、それから」

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