【第六回「コーヒーの魅力と、未来への期待」】
少し間を空けてしまいました。お久しぶりです。昨夜は長時間に及ぶ停電が起き、何もすることがなかったので中秋の名月を、ひとり東ティモールの山奥から眺めていました。その月光の美しさはきっと一生覚えているんだろうなぁと思います。
この数週間に色いろな事がありました。堀口珈琲の方がレテフォホの土壌調査に来られて、コーヒー栽培と環境の関係性について教わったり、コーヒーの買い付けに同行する中で東ティモール人の友だちが出来たり、北海道でお店を営まれている僕のコーヒーの師匠がサプライズでいらっしゃったり…素敵な経験をたくさんさせてもらいました。また焙煎を繰り返していく中で、自分の癖が少しずつ掴めてきました。いつも臆病な性格が出てしまい焙煎を過剰な浅煎りか過剰な深煎りのどちらかにしてしまいます。トライアンドエラーを繰り返して、癖だけでなくコツもつかめるようにしたいと思います。
多くの人と関わったり、たくさんのものに触れ考えを巡らせる中で少しずつ自分の夢が見えてきました。前回に北海道と本州の差異の大きさに驚いた という旨の投稿をしましたが、その上でやはり僕は北海道(の中でも主に暮らしをしている札幌市と北広島市)が好きだなぁということを思いました。北広島市は今ボールパークが建設され始めていたり、他にも市長が様々な事業の誘致に積極的であったりと、これからの発展についてとても熱がある素敵な空気の中にあります。札幌市は自然と都市の共生が住み心地が良く、それだけでも十分素敵なのですが、廃れ始めてしまうのでないか という儚さや、そうはさせない、独自の文化圏を作る等してワクワクする街づくりを若い世代で行なっていこうというメラメラとしたものが市の単位でも個人単位でも数多く存在しており、その渦中にいること自体が楽しい街です。コーヒーについても、札幌市内にコーヒーカルチャーを盛り上げよう!と声を上げられている人が少なくないため、それを追うだけでもワクワクします。その中に、今回このような経験をさせてもらった自分がどう関わると多くの人が楽しくなれるか。そのようなことをぼんやりとですが、少しずつ考える日々です。
残り3週間少しでこのインターンシップも終わります。残りの日々をどう有意義にするか。そしてこの経験をどう生かすか。終わりが近いことで少し寂しくなってしまいますが、後悔ないよう目一杯頑張ろうと思います。
【颯人通信目次】
第六回「コーヒーの魅力と、未来への期待」