大学生東ティモールインターン日記(下村編)第三回|二度目のレテフォホ、コーヒーと暮らしが見えてきた1週間
2026年度大学生インターン
先週に引き続き、今週もレテフォホで1週間を過ごしました。
先週は初めてレテフォホを訪れ、農家さんを訪問してコーヒー豆の水分値を確認したり、コーヒーの買い付けに同行したりしました。今週は、先週に続いて同じ作業を経験しながらも、より多くの農家さんを訪問し、コーヒーが生産されてから買い付けられるまでの過程をさらに深く見ることができました。
▍トラックの荷台いっぱいのコーヒー買い付け
週の始まりは、先週も同行させてもらったコーヒーの買い付けです。先週は買い付けの量が比較的少なかったため車で移動しましたが、今回はトラックを使用しました。今年はコーヒーの収穫量が減っていると聞いていたので、どれほどの量が集まるのだろうと思っていました。しかし、買い付けを進めていくと、トラックの荷台がコーヒーの袋でどんどん埋まっていきます。その光景は想像以上で、圧巻でした。

[買い付けのトラック荷台から。集落をまわってコーヒーを集めていきます]
現地のスタッフは、買い付けたコーヒー豆を次々とトラックに積んでいきます。何十袋と運んでいるにもかかわらず、みんな余裕そうな表情。実際に一袋持ってみましたが、想像以上に重い。これを何袋も運び続けるスタッフを見て、レテフォホの人たちのタフさを改めて実感しました。

[30kgのコーヒー袋を次々と積み込んでいきます]
▍小学校への訪問と、ピザ窯の夜
買い付けの途中には、Peace Winds Japanが職員室の建設に協力した小学校にも訪問させてもらいました。まず案内してもらったのは、テトゥン語の授業をしている教室。日本でいう小学1、2年生くらいの子どもたちが授業を受けていました。
教室に入ると、元気いっぱいの子どもたちがこちらを見てくれました。言葉は十分に通じなくても、子どもたちの元気さはしっかり伝わってきます。可愛い子どもたちからエネルギーをもらいました。

[テトゥン語の授業を受ける子どもたち。Peace Winds Japanが職員室の建設に協力した小学校で]
夜はゲストハウスにあるピザ窯を使って、みんなでピザを作りました。レテフォホで食べる焼きたてのピザは格別で、仕事だけでなく、こうした時間も含めてレテフォホでの生活を楽しんでいることを実感した夜でした。

[ゲストハウスのピザ窯で焼いた、できたてのピザ]
▍朝のマーケットと、2度目のコーヒーチェリー収穫
翌日は、毎週水曜日と土曜日に開かれるマーケットへ行きました。朝8時過ぎに到着しましたが、すでに多くの人で賑わっています。食材から日用品までさまざまなものが並んでおり、地域の人々にとって大切な生活の場になっていることが分かりました。
中には、マーケットまで4時間かけて歩いて訪れる人もいるそうです。日本ではなかなか想像できない距離ですが、それでもここまで歩いて買い物に来る。改めて、ティモールの人たちの体力には驚かされます。

[食材から日用品まで並ぶ、朝のマーケット。多くの人で賑わいます]
その後は、コーヒー農家さんを訪れ、コーヒーチェリーの収穫を体験しました。先週も少し収穫を体験しましたが、今週は改めて畑をじっくり見ることができました。
コーヒーの木はしっかりと剪定され、畑もきれいに整えられています。コーヒーチェリーを一つずつ摘んでいく作業は単調ですが、普段なかなか体験することのできない貴重な経験です。実際に手を動かしてみることで、コーヒーが商品になる前には、農家さんによる地道な作業があることを改めて感じました。

[農家さんに教わりながら、真っ赤に熟したコーヒーチェリーを収穫]
▍一杯のコーヒーにつながる、一つひとつの工程
次の日は、先週に引き続き、農家さんを訪問してコーヒー豆の水分値をチェックしました。
先週は初めて見る作業だったため、どのようにチェックしているのかを見ることに集中していました。今週は少しずつ作業の意味が分かってきたことで、より細かいところにも目を向けられるようになりました。
水分値が高いと豆にカビが発生してしまうため、しっかりと乾燥されているかを定期的に確認します。しかし、確認するのは水分値だけではありません。豆の状態やにおいなども一つひとつ確認していきます。スタッフは手分けをして、それぞれの集落にある農家さんを訪問します。こうして一軒一軒農家さんを訪問し、豆の状態を確認することが、質の高いコーヒーを届けるためには欠かせません。

[水分値だけでなく、豆の状態やにおいも一つひとつ確認します]
先週と今週、実際に買い付けや水分値のチェック、収穫などを経験して、コーヒーの仕事は一つの作業だけで完結するものではないことを改めて感じています。農家さんが育て、収穫し、乾燥させ、スタッフが状態を確認し、買い付ける。その一つひとつの工程が、最終的に日本で飲む一杯のコーヒーにつながっています。
▍子どもたちの姿に見えた、地域の未来
最終日の金曜日は、オフィスの近くにある学校を訪問しました。
普段、オフィスの近くで制服を着た学生たちを見かけることはありましたが、実際にどんな学校で学んでいるのかを見るのは初めてでした。授業を見学させてもらったクラスでは、将来は医者や教師になりたいと話している生徒たちもいました。
コーヒーの仕事を通して農家さんの生活を見る一方で、学校を訪問することで、これからの地域を担っていく子どもたちの姿も見ることができました。
先週はコーヒーの生産地としてのレテフォホを知る1週間でしたが、今週はそこから少し視野が広がり、農家さんの生活、地域のマーケット、そして子どもたちの教育まで見ることができました。
同じ場所にもう一度足を運ぶことで、先週は気づかなかったものが少しずつ見えてきます。これからもできるだけ多くの現場を自分の目で見て、そこで暮らす人たちのことを知っていきたいと思います。
| 大学生東ティモールインターン日記(下村編) 第3回/全3回(連載中) | |
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